アルバイト・パートの方におすすめのクレジットカードと審査のコツを紹介
アルバイト・パートをやっているためにクレジットカードを作れない、と思っている人はいませんか。たしかにアルバイト・パートでは作れない高ステータスカードも存在しますが、問題なく作成できるクレジットカードも少なくありません。
クレジットカードには、ポイントが貯まる、大金を持ち歩く必要がなくなる、分割払いもできる、などのさまざまなメリットがあるため、最低でも1枚は作っておいたほうが賢明です。
この記事では、アルバイト・パートのクレジットカード審査について詳しく説明していきます。また、アルバイト・パートの方におすすめのクレジットカードもご紹介していきます。
アルバイト・パートの方もクレジットカードは作れる!アルバイトの方が審査に通りにくい理由
アルバイト・パートだからといって、クレジットカードが作れないわけではありません。ただし、公務員や正社員のような安定した立場と比べると、カード審査で落とされる確率は高くなってしまいます。
なぜならば、アルバイト・パートは、どうしても正社員よりも「収入」が少ないためです。
また、正社員は簡単に解雇できないため、長期間にわたって安定した収入が期待できますが、アルバイト・パートは短期雇用のケースが多くなります。
短期雇用で収入が変わってしまうということは、クレジットカード会社にとってリスクが大きい顧客ということです。そのため、アルバイト・パートは対象外としているクレジットカードも少なくありません。
クレジットカード審査をクリアするためにやっておきたい6つのこと
アルバイト・パートは、クレジットカードの審査クリアが難しくなっていますが、次のようなことに心がけると、クレジットカードを作れる可能性が高まります。
- アルバイト・パートでも作れると明記されているカードを選ぶ
- クレジットカードの多重申込みは避ける
- グレードが低いクレジットカードを選ぶ
- クレジットカードのキャッシング枠は0にしておく
- 利用限度額を控えめにして申し込む
- できる限り借金を返済しておく
では、審査クリア率を上げる方法について、詳しく見ていきましょう。
1.アルバイト・パートでも作れると明記されているカードを選ぶ
たいていのクレジットカード会社は、ネット上にクレジットカード作成申込みサイトを作っています。そういった公式サイトに、「アルバイト・パートの方でも申し込み可能です」といったことが書かれているかどうかをチェックしてみましょう。
申し込み可能と明記されているからといって、必ず審査に通るわけではありません。しかし、わざわざこういう文を載せているクレジットカード会社は、他社よりもアルバイト・パート会員の獲得に積極的です。
2.クレジットカードの多重申込みは避ける
クレジットカード会社は審査の際に、「個人信用情報機関」を利用しています。ブラックリスト登録されていると審査落ちしますが、個人信用情報機関で調べられるのは金融事故の情報だけではありません。
「クレジットカード作成の申込み」をした際にも、個人信用情報機関に情報が記録されます。
そのため、多重申込みをすると、そのことがクレジットカード会社に知られてしまいます。クレジットカード会社は、多重申込みしている人を「よほどお金に困っているのでは?」と疑うため、多数の会社に申込みをしても審査通過率は高くなりません。
多重申込みではなく、1社ずつ申し込んで審査落ちを繰り返した場合も、同じように審査通過率は低下します。「前の会社で審査落ちしてるということは何か問題があるのかも」とクレジットカード会社に思われてしまうからです。
3.グレードが低いクレジットカードを選ぶ
アルバイト・パートの方が申し込む場合、なるべくグレードの低いクレジットカードがおすすめです。
ゴールドカードやプラチナカードなどは狙わず、ベーシックカードに申し込みましょう。「もしかしたら審査に通るかもしれないから」といって高グレードカードに申し込んで審査落ちすると、次の申込みの成功率が低くなってしまいます。
また、クレジットカード会社自体の格もチェックしたいポイントです。プロパーカードや銀行系クレジットカードは格式が高いため、審査落ちする可能性が少し上がります。
逆に消費者金融系や流通系のクレジットカードは、アルバイト・パートの方でも作成できるものが少なくありません。
4.クレジットカードのキャッシング枠は0にしておく
クレジットカードにキャッシング枠を付けておくとなにかと便利ですが、申込み時は、キャッシング枠を0円にしておくのが無難です。キャッシング枠を付けておくと、クレジットカード会社のリスクが高まるため、審査落ちする可能性が上がってしまいます。
クレジットカードを使っていって信用が高まれば、後からキャッシング枠を追加することもできますので、最初から設定する必要はありません。
5.利用限度額を控えめにして申し込む
最初に「利用限度額」の設定をしますが、この金額は控えめにしておいた方が審査通過率がアップします。これは利用限度額が大きいほど、クレジットカード会社の抱えるリスクも大きくなるためです。
最初は、利用限度額が30万円以下のクレジットカードを作るのをおすすめします。
割賦販売法によって、利用限度額が30万円以下のカードは、簡易審査でのクレジットカード発行が可能なためです。クレジットカード会社の負担が少なくなるため、利用限度額が高いクレジットカードを作ろうとするよりも、成功率が高まります。
6.できる限り借金を返済しておく
クレジットカード審査では、収入以外に、現時点でどれだけの「債務」が残っているかも調べられます。債務が多すぎる場合は、審査落ちしてクレジットカードを作れません。
審査通過率を高めるためには、なるべくよけいな借金を返済しておく方がよいでしょう。審査落ちを繰り返すほど次の審査も不利になりますから、申込み時期を後回しにして、先に債務額を減らしていく、という方法も検討してみてください。
アルバイト・パートでも審査に通りやすい3つの条件
アルバイト・パートでも、次のような条件を満たしているとクレジットカードを作れる可能性が高まります。
- 年収が高い
- 勤続年数が長い
- 配偶者か保護者が高収入
では、アルバイト・パートがクレジットカードを作りやすい条件について、詳しく見ていきましょう。
1.年収が100万円を超えていると審査通過率が上がる
クレジットカード審査では年収が重要です。年収が100万円を超えていると、アルバイト・パートでもクレジットカードを作れる可能性が高くなります。
なお、収入額を申込み用紙に記載する際には、1年未満しか働いていない場合でも、1年働く想定で計算してかまいません。たとえば3月働いて20万円稼いだ場合は、1年分の80万円の収入額で審査を受けられます。
2.勤続年数が5年以上になっていると審査で有利
アルバイト・パートでも勤続年数が長くなると、審査で社員に準じるものとして扱ってもらえます。目安としては、勤続年数5年以上です。そこまでいくと、今後も安定した収入が得られる可能性が高いため、審査通過率アップを期待できます。
逆に短期のアルバイト・パートを次々に渡り歩いている場合は、ある程度の収入があっても、審査で不利。どうしてもクレジットカードを作りたい場合は、長く続けられる仕事を選ぶのがよいでしょう。
3.本人の収入が少なくても家族の収入が高ければ問題ない
本人の収入が少なくても、配偶者や保護者の収入が高ければ、審査に通る可能性が高くなります。
ただし、本人に十分な収入があること、というのが条件になっているクレジットカードの場合は、配偶者や保護者の収入が多くても、審査が有利になりません。
また、配偶者や保護者の収入が多くても、その人の債務額が多かったり、たくさんのクレジットカードを作って利用していたりする場合は、審査で有利にならないこともあります。
アルバイト・パートにおすすめのクレジットカード4選
アルバイト・パートの方におすすめのクレジットカードは、次の4つです。では、アルバイト・パートの方におすすめのクレジットカードについて、詳しく見ていきましょう。
JCB CARD Wは若年層向けで作りやすい
「JCB CARD W」は、国際ブランドのJCBが発行しているクレジットカードです。プロパーカードなのですが、作成可能年齢が18~39歳と若年層向けのため、比較的作りやすくなっています。JCB CARD Wのおもな長所は次のようなものです。
- ポイント還元率が高い
- 年会費が永年無料(作っておけば40歳以降も年会費無料)
- ナンバーレスでセキュリティ性能が高い
- 付帯サービスが充実している
- お得なキャンペーンを定期的にやっている
- 最短5分で即時発行
JCB CARD Wは、いつでもJCB一般カードの2倍のポイントが貯まるため、ポイントを貯めるのに適したクレジットカードです。
さらにJCBの提携店舗で使ったり、Oki Dokiランド経由でネットショッピングをしたりすると、獲得ポイントが多くなります。
また、年会費が無料のわりに、旅行傷害保険やショッピング保険が充実。安心して利用できます。
さらにJCBは、定期的にポイントがアップしたりプレゼントを貰えたりするキャンペーンを実施しているため、うまく使えば他のクレジットカードよりもお得です。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 無料 |
還元率 | 1%以上 |
付帯サービス | 海外旅行傷害保険最高2,000万円 海外ショッピングガード保険最高100万円 |
JCB CARD W plus Lは女性におすすめ
「JCB CARD W plus L」は、JCB CARD Wに限定サービスが追加されたクレジットカードです。
JCB CARD Wの機能はそのままに、追加サービスがあるため、基本的にはJCB CARD W plus Lの方が得になります。39歳までしか作れないという制限も、JCB CARD Wと同じです。
JCB CARD W plus Lのメリットは、次のとおりです。
- ポイント還元率が高い
- 年会費が永年無料(作っておけば40歳以降も年会費無料)
- 女性疾病に強い保険に加入できる
- LINDAリーグで割引特典や抽選キャンペーンなどを実施している
- 毎月優待やプレゼント企画を実施している
- 毎月10日・30日はLINDAの日(当たりが出ると2,000円のギフトカードを貰える)
JCB CARD W plus Lには、「LINDAリーグ」や「LINDAの日」と呼ばれるサービスがあり、さまざまな特典やポイント・プレゼントなどを得られます。これらのサービスは男性でも利用できるため、男女関わりなくJCB CARD W plus Lはお得なクレジットカードです。
また、JCB CARD W plus Lを持っていると、女性疾病保険に加入できます。これは、子宮がんや妊娠の合併症などの女性特有の病気に対して、支払われる保険金額が大きくなる保険です。そのため、JCB CARD W plus Lは特に女性に向いています。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 無料 |
還元率 | 1%以上 |
付帯サービス | 海外旅行傷害保険最高2,000万円 海外ショッピングガード保険最高100万円 |
三菱UFJカード VIASOカードは新規開拓に積極的
「三菱UFJカード VIASOカード」は、三菱UFJフィナンシャルグループ子会社の三菱UFJニコスが発行しているクレジットカードです。三菱UFJニコスは新規顧客開拓に熱心なため、アルバイト・パートの方でも作りやすくなっています。
三菱UFJカード VIASOカードの長所は次のとおりです。
- 年会費が無料
- ポイントが自動的にキャッシュバックされる
- 携帯料金、ネットのプロバイダー料金、ETCは獲得ポイント2倍
- POINT名人経由でネットショッピングするとポイントが大きく増える
- 最短で即日発行される
- 付帯保険が手厚い
三菱UFJカード VIASOカードは、ポイントの「自動キャッシュバック」が便利なクレジットカードです。一般的なクレジットカードは、ポイントが貯まっても使い忘れるケースが少なくありません。ポイントの利用期限がある場合は、せっかくたまったポイントが無駄になってしまうこともあります。
しかし三菱UFJカード VIASOカードの場合は、たまったポイントを勝手を勝手に現金の代わりに使ってくれるため、よけいな手間がかかりません。
また、三菱UFJカード VIASOカードは、付帯保険も優秀です。携行品保険が特に便利で、旅行時に持ち物を紛失しまっても被害を最小に抑えられます。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 無料 |
還元率 | 0.5%以上 |
付帯サービス | 海外旅行傷害保険最高2,000万円 ショッピング保険最高100万円 携行品の損害保険20万円程度(1旅行につき) |
dカードはドコモケータイと合わせて使うと便利
「dカード」はNTTドコモが発行しているクレジットカードです。いわゆる流通系カードと呼ばれているクレジットカードのため、ほかのクレジットカードよりも作りやすくなっています。dカードのメリットは次のとおりです。
- 年会費が永年無料
- ポイント還元率が高い
- dカード提携店舗で使うとポイントアップ
- dカードポイントモール経由のネットショッピングでポイントが大きく貯まる
- 電子マネーiDが搭載されていて使いやすい
- 付帯保険が充実している
dカードは、付帯保険が充実しているクレジットカードです。旅行保険は、事故など以外に航空機の遅延による損害もサポートしています。
ただしdカードの旅行保険は29歳以下の方にしか適用されないという制限があるため、利用には注意が必要です。また、「ケータイ保険」という珍しい保険も付いています。無料でスマホの補償が付けられるため、ドコモユーザーならdカードを作って損はありません。
また、dカードには電子マネーである「iD」が搭載されているため、利便性が高くなっています。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 無料 |
還元率 | 1%以上 |
付帯サービス | 海外旅行保険最高2,000万円(29歳以下限定) 国内旅行保険最高1,000万円(29歳以下限定) お買い物安心保険最高100万円 ケータイ補償最大1万円(購入後1年間) |
アルバイト・パートでもクレジットカードは作れる
アルバイト・パートでもクレジットカードは作成可能です。正規雇用の方と比べるとクレジットカードの審査で不利になるのは事実ですが、自分の状況に合わせたクレジットカードに申し込めば、クレジットカードを作れる可能性は低くありません。
クレジットカードを利用すれば、獲得ポイントによって生活費を節約できるため、とりあえず1枚は持っておいたほうがよいでしょう。
クレジットカードの申込みをする際は、審査通過率を上げるためにも、年会費が無料の低グレードカードに申し込むのがおすすめです。